設計業務委託書とは設計業務の進め方を約束する重要な書類です。
- 設計監理業務委託契約は設計監理業務委託契約約款と設計業務委託書で設計業務を約す契約です。
- 設計監理業務委託契約約款は設計業務の内容の詳細を定めます。
- 設計業務委託書は設計業務の進め方の詳細を定めます。
設計業務委託書は設計者の設計義務を定めています。
- 設計業務委託書は以下の設計業務に於ける設計者(建築士)の設計義務を定めています。
- 調査企画業務の設計義務
- 基本設計業務の設計義務
- 実施設計業務の設計義務
- 設計者は①の設計義務を履行しなければ②の業務を行うことは出来ません。
- 設計者は②の設計義務を履行しなければ③の業務を行うことは出来ません。
- 設計者が③の設計義務を履行しなければ着工は出来ません。
設計業務委託書を無視する設計者(建築士)が設計トラブルを起こします。
- 設計業務委託書では設計者(建築士)が委託者(発注者)に設計内容等の説明とその承認を義務付けるルールを定めています。
- ①調査企画業務
- ⇒委託者の希望(建設意図と要求条件)の確認と説明、およびその承認が義務付けられています。
- ②基本設計業務
- ⇒委託者に基本設計図面の設計内容の説明、およびその承認が義務付けられています。
- ⇒さらに設計内容による工事費用概算の説明、およびその承認が義務付けられています。
- ③実施設計業務
- ⇒委託者に実施設計図面の設計内容の説明、およびその承認が義務付けられています。
- ⇒さらに設計内容による実行工事費用の説明、およびその承認が義務付けられています。
- 上記のように設計業務委託書では都度、委託者(発注者)に説明をして、その承認を得ることが義務付けられています。
- この手続きが面倒であることからこの手続きを履行しない設計者(建築士)が多数います。
- この手続きを履行しない設計者(建築士)がトラブルを起こしています。
- 設計者(建築士)が、①・②・③の説明をせずにその承認を得ずに設計業務を進める訳ですから当然トラブルが起こります。
- 設計者(建築士)が、①・②・③の説明をせずにその承認を得ずに設計業務を進めることがよくありますので注意して下さい。